Vol.5

ごあいさつ

みなさん、いかがお過ごしですか?月乃です。

最近、地震や台風など、怖いことが多いですねぇ(>_<)
『日本はだいじょうぶかぁ?』と思うことが多々あります。
世界でも怖いニュースがいっぱいですね。

明日はどうなるか分からない。。。そんな時だからこそ、
今の幸せに感謝しつつ、毎日を大切に、
悔いの無いようにHAPPYにしたいなぁと強く思います。


ところで今日のテーマはこんなお悩みメールからヒントを得ました。


○月乃さん、私は今、仕事のことで悩んでいます。
今の仕事が本当に自分のやりたいことなのか?と聞かれれば、
???が頭の中でいっぱいになります。
でも、比較的ラクな仕事だし、きちんと早い時間に終わるので、
仕事は仕事と割り切って、アフター5に習い事をしたりできます。

でも、職場環境はハッキリ言って悪いです。
上司の言葉遣いが汚くて、人に大声で怒っているのを近くで聞いていると
気分が悪くなってくるんです。

こんな状態ですが、仕事は仕事と割り切って、続けた方がいいのでしょうか?
月乃さんなら、どうされますか?
(Yさん 25歳)


『仕事』

この2文字は私の中でも人生の大きなテーマというか、
長年悩み、考え続けているテーマでもあります。
直接、美容と関係ないと思われるかもしれませんが、
仕事について悩んでいる人はいっぱいいるでしょうし、
女性が美しく楽しく生きるためには、重要なファクターなので、
今日はこの『仕事』について、考えていきたいと思います。

※例のごとく、今回のメルマガもかなり長いです。
覚悟してお読み下さい(笑)
でも、最後まで読んでくれたら、損は絶対させませんよっ!!



1、転職人生

私は平均からすると、転職回数が多い方になると思います。


モデル→洋服の販売→派遣社員で事務→カード会社でのOA入力→
塾講師→モデル→モデルアドバイザー

バイトも含めたら、これ以上になりますから、相当のもんでしょ?(笑)


上記の仕事は全て私がイヤになって辞めたわけではなく、
しょうがない理由から転職せざるを得なかった場合もあります。


私は、本当は落ち着きたいほうなんですよ!!

でも、結婚するまで(ホント最近までは)
職も住居も転々としていて、というか、することになって(笑)
『私はこういう人生なんだろうなぁ』と半分あきらめています。

だから、今の状態もいつまで続くかどうか(爆)


大勢のかたは、一つのところでじっくりと仕事に取り組んで、
転職したいと思っても躊躇する方が多いと思います。

私は何も転職を薦めているわけではありません。
一つのことを長くやり続けることができる人を尊敬していますし、
転職人生は、それなりにしんどいもんです(>_<)


でも、いろんな職場を見てきて、やはり考えることも多かったし、
学ぶことも大いにあったので、今回は私の『転職人生』
(あんまり聞こえが良くないなぁ)
を見てもらって、仕事に悩むみなさんの、何か考えるキッカケになったり、
答えが見つかるキッカケになればいいなぁと思っています(*^_^*)



2、モデルから最初の転職へ

大学生からモデルを始めたので、バイト以外で初めてきちんとした
職業についたのは、モデルです。


モデルをバイト感覚で始める人もいますが、
私は逆に、モデルで『仕事』に関する責任感を教えられた気がします。
だって、仕事を取るための努力を考えれば、いいかげんにやるとか、
適当に流すなんてことできません!!

それに、この仕事はオーディションを経て、私という人間を選んでもらって、
私に合わせて仕事が進んでいきます。

仕事に関わった裏方の人達の努力を、最終的に表現するのがモデルです。
代わりがきかないのです!!
私が仕事に行かなければ、成功しないし、
間に合わせのモデルにまた、全てを合わせるのは、大変なことです。


そんなことから、
モデルの仕事を始めてから、仕事に遅刻したことは一度も無いですし、
『本番日に親が死んでも死に目に会えないなぁ』と本気で思っていました。
(大げさですけどね(笑)



今から考えると、『仕事』の中の『仕事』に最初から出会った幸せ者だと思います。
自分のやりたい仕事を仕事にできることが、どんなに幸せなのか、
この当時は分かっていなかったなぁ。。。


モデルを辞める事になったいきさつはサイトで詳しく触れているので、ここでは省略。



最初の転職は24歳でした。
モデルしかしたことなかったので、転職は難しいだろうなぁと思っていました。
ずっと一人暮しだったので、田舎に帰るのもイヤだったし、
そうなるとバイトではやっていけない。

次の職業は
・今までの仕事を活かせる
・一人暮しできるくらい給料がある
という二つの条件でさがしました。

モデルほど心底やりたい仕事は、もう見つからないと思っていたので、
条件が満たされれば何でも良かった。

そんな時、たまたま見た求人誌で、有名セレクトショップの社員募集を見つけ、
3次面接くらいまでを受け、決まりました。


この販売の仕事は2年続けましたが、結果的には私の経験の中で
一番自分に合わない仕事でした。

最終的には精神的にも肉体的にもボロボロになりました。
毎日、深夜まで仕事をし、食生活もぐちゃぐちゃに。
体がダメになると、精神的にもおかしくなり始め、自分では制御できないところまで
きていました。

精神科に行くと『うつ病』と診断されました。
仕事を辞めるのが、一番の薬だと。。。

今考えると、あの頃はいろんな事が悪い方に回り、一番つらかった時期です。

仕事を辞めた次の日には、
私は唯一の心の支えだった彼のいる東京に、誰にも言わずに荷物をまとめ逃げました。



3、事務の仕事

結局、東京には3ヶ月しか居られなかったのですが、その間に初めて事務をしました。

その時は事務経験もなければ、パソコンも触ったことがなかったので、
いわゆるファイリングという、コピーをとったり、
ひたすら封入物を用意する仕事でした。

簡単な仕事なので、考え事をしていても出来る仕事です。
毎日が同じことの繰り返しで、いわゆるルーティンワークというものを初体験しました。

これが意外にも私はイヤじゃなかったんですよねぇ。

「この仕事もラクでいいなぁ。仕事が終わってからの余力も残ってるし。」

今回のお悩みさんと同じですね。OLも意外に私に向いてるかも?って思いました。
あまりにも前の仕事で疲れ切っていたので、
この事務の仕事は私のリハビリだったのかもしれません。

新宿高層ビル群の中、コピーをとりながら窓から外を眺めているのが好きでした(笑)
『人生って本当に何があるか分からないなぁ』ってよく思っていましたっけ。。


結局3ヶ月で関西に戻ることになり、失業保険をもらいながらパソコンの学校に行き、
ここで今の仕事のカナメになるコンピューターの勉強を3ヶ月しました。

そして学校卒業後、東京での派遣がとてもラクだったので、
派遣で、某カード会社のOA入力の仕事に着きました。

これこそ制服もあって、窓口にたまに出たり、電話を取ったり、OLさんっ!!って仕事。
この仕事も私はお気に入りでした(*^_^*)
職場の雰囲気もすごく良かったし、モデルだからって変な先入観で見る人もいないし。

でも、その仕事をしている時、ある占い師さんに見てもらったら、

『あなたの居場所はそこじゃない。会社の歯車の一部になるような仕事は向いてない。
全てを任されたり、自分で作り出す仕事が向いている』
って言われたんですよネぇ。。。。


そして、その言葉どおり、この会社の支社が閉鎖となり、私は再び失業してしまいます。辞めたく
なかったのに(>_<)



4、塾講師からモデルアドバイザーへ

次に見つけたのは、パソコン教室のインストラクターでした。

私、これでも高校の社会の教師の資格を持っているんですよ!
大学の時も家庭教師のバイトをしていたし、人に教えることには慣れていました。


そのインストの面接に行ったら、そこでなぜか
同じ系列の高校生の塾の講師になるハメにっ!!

こちらのほうが社員で給料も良かったので、そこに惹かれてフラフラと(笑)


この塾の仕事が面白かった!!
普通に授業をする先生ではなく、私は予備校などにいるチューターを任されました。
生徒の成績を見ながら、進路の相談にのったりするアレです。


わぁ、今、コレ書いてて気づいたけど、この仕事、まさに今の私の仕事と同じですね!
モデルになりたいという方に会って、その方の進路相談ですもんね!
大学と事務所という違いだけで(笑)

そのチューターだけでは、誰も給料をくれませんから、
もう一つの私の役目は、その塾が導入していた『衛星授業』の運営でした。

某有名塾のカリスマ講師の授業を衛星で受信し、その授業をテレビの前で、
田舎の学生でも受講できるというシステムです。


私が入社した時は、前任の先生が辞めた後で、生徒数は減り、
事実上、機能していない状態でした。


その塾のスゴイところは、この入社したての私に、全てを任せてくれたことです!

教室の運営から、予算・目標決め、生徒管理、イベント企画、DM/ポスター作りまで、
2教室分を全て一人でやらなければなりませんでした。

一つの部門を任されているようなものなので、バイトを何人か使わせてもらって、
好きなようにやらせてもらいましたよ〜。
毎日、深夜まで働いて、土曜日も休み返上でした。

生徒にたくさん受講させないと、予算達成できませんから、
営業も一人でしましたし、新規生徒獲得の為に、楽しいイベントも企画しました。

そして、生徒数は倍増したんです(^_^)v
田舎の小さな塾なんですが、2教室あわせて100名を越す受講生になりました!!


今、私が起業することが出来たのは、この時期に勉強したことが大きいです。
そこで、成功したことは、かなり自信になりました。

その塾は、結局私の結婚で辞めることになり、
結婚後は、もう一度モデル復帰して今の仕事にいたるわけです。



5、転職から学んだこと

さまざまな職業を経験してみて思うことは、
どの仕事も全てムダじゃなかったということです。

ボロボロになった洋服の販売でさえ、自分にはこの仕事が合わない
ということが分かったし、精神的な病になったことで初めて
『自分は思うより強くないんだなぁ』
という、自分の限界を知ることができました。


この経験は、本当にして良かったと心底思っています。

それまでの私は、精神的にまいってる人を見ても
「甘えてるだけだ!」とか
「弱いふりして逃げてるんちゃう?」なんて目で見てました。


私は自分で言うのも何ですけど、仕事となると、がむしゃらに頑張るタイプでした。
常に完璧でいたかったし、周りに認められたい、デキル人と思われたいっ!って、
いつも背伸びをしながら歩いてるようなもんだったのでしょう。

それを続けていたら、ある日、アキレス腱が切れてしまったようなもんです。

精神科のお医者さまにも
『この病気になる人はがんばりやさんが多いんだよ』って聞きました。


それからの仕事に関する私の持論は

◆ 体を壊してまで、がんばるべき仕事はないっ!
です。


最初のYさんの質問に戻ると、
どの職場にもストレスはあります。嫌な人がいない職場なんて見たことないですっ!!

そのストレスが、発散できるくらいのものなのか、
病気になってしまうくらいの重症なのか?
よく自分に聞いてみることです。


ここで問題なのは、精神的ストレスから病気になる人の中には、
自分が全くストレスを溜めていることに気づいていない人もいるということです。

だから、常に自分に敏感に、自分の声に耳を傾けてあげるようにしてください。
あまりに忙しすぎたり、がんばり屋さん過ぎると、
体の発しているSOSに気づいてあげられません。

Yさんは大丈夫ですか?


あと、美容の面から言うと、
言葉使いが汚い人の言葉を、毎日浴びているというのは、
肌に悪そうですよねぇ。。。

でも、どの会社にもそんなおっさんはいるので、
その分、会社から出たらキレイなものをたくさん見るようにしましょう!!


また、もしYさんが他にやってみたい職業があるとして、
「自分に合うのかなぁ?」と悩んでいるなら、
いくら頭の中で考えてても分かりません。
実際にやってみれば、すぐに答えは出ます。

でも、もう、前の状況には戻れませんのでリスクは伴いますよ!

でも、私の今までの人生を振り返って思うのは、
『なんとかなる』(笑)

それはたまたま、月乃さんが運がいいんじゃないの?
と言われそうですが、
運がいい人っていうのは、
『自分は運がいいんだ!』って思ってるそうですよ!

もちろん、私も思ってますけど(^。^)

思ったモン勝ちっ!!



6、編集後記

そして、もう一つ思うのは、最近になって気づいたのですが、

『思い続ければ、いつかかなう』です。

これは昔からよく言われる言葉ですよね?
でも私はこの言葉、あんまり信用してなかったんですよ、ずっと。

『夢は思い続ければ、いつかはかなう』っていうけど、
人間にはどんなにがんばったって、無理な夢があるやん!って、
モデルをしている時に思ってたんです。

どんなに思っても、身長はこれ以上伸びないし、トップモデルに
なれるわけじゃないし。。。って。


でも、一番好きなモデルという仕事を辞めてから、
『いつか、あんまり人がやってないような、
できれば自分が考え出した仕事ができればいいなぁ』と
ずーっと思ってきたんです!

いろんな仕事をしながら、頭の中には漠然とその思いは常にありました。


それが、今、この30を超える年になってかないましたからね〜。
ちょっと、
『思い続ければ、いつかかなう』
この言葉、信じかけてます(笑)

じゃあ、もう一つの昔からの夢
『パリコレの舞台に立つ』
をあきらめずに、思い続けてたらかなうかな?(笑)

『ファッション誌の表紙を飾る』もあるんやけどな(笑)
『私が働かなくても、どんどんお金が入ってくる』はどうやろ?
(もう、いいですね)



☆今回の宿題☆
『常に口角を上げていよう』

今回もありますよ〜。
宿題コーナーっ!!(イェイ、イェイ、イェイ)

前回の宿題は

◆ 外出の時は、ショーウィンドウに映る自分を、必ず見てチェック!!

でしたが、みなさん、見ました?

ちょっと、『ありゃ〜』ってなりませんでした?

で、今回は?というと。。。


☆今回の宿題☆

◆ 常に口角を上げていよう

私の場合は、職業病なんで(笑)
『なんで今、笑ってるの?』って突っ込まれたりしますが。。。

でも、笑う角には福来るって私は信じているところがあって、
笑顔の人の周りには、チャンスやらラッキーやらが
集まっているような気がしません?


ウォーキングのレッスン生のかたを見てても、みんな笑顔を作ることが
一番難しいみたいです。

別に、口を開けて『スマイルーっ(ニカっ)』じゃなくてもいいんですよ。
普通にしてる時に、奥歯をかんで、頬の肉を上げてみるだけで、
口角が上がり、おだやかな顔になりますから。

これを毎日続けたら、顔のたるみもグイっとUP!!

それでは、みなさん、がんばり過ぎないように、がんばりましょう(^_^)v



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