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11月2日(Sat)
京都造形芸術大学のAホールにて、付属校である京都デザイン専門学校の卒業製作作品のファッションショーが行われました。
今回のモデル総勢12人。全部うちの事務所。
いわゆるパック(一つの仕事に対して一つの事務所から複数人モデルを出すこと)ってやつですね。
こういう学園祭ものはモデルにとっても楽しいものです(*^_^*)
モード学園なんて大阪城ホール借り切って、毎年アイドル呼んで、大々的にやるからね〜!
もちろん学生たちのお祭りなんだけど、モデル達も普段の仕事で、そんなに大勢のモデルに会う機会なんてめったにないし、
楽屋はもう女子高状態だし(笑)
なんか周りのお祭り気分に乗せられてすごく燃える仕事です。
やっぱりこれに学生生活の全てをかけてきた
生徒さん達の気持ちが痛いほど伝わるから、
ホントにいいものにしてあげたいと思う
し、そのぶん肩にかかる責任もスゴイ重圧!!
それに、今回私にとっては、特別な思いもあってね。
復帰後初のショーっていうのもあるし、
昔この場所で「シンイチロウ アラカワ」というデザイナーのショーがあって、
私が初めて大きな仕事をした思い出の場所なのです。
この仕事をきっかけに、それまで取れなかった大きな仕事が決まるようになったし、
モデルという仕事に対する気持ちも変わった。
何もかもが全て好転することになった、まさに『転機』の仕事だったの。
だから荒川さんには、
あの頃全然ロクな仕事してなくて、荒川さんの名前すら知らなかった、無知で田舎者の私を起用してくれた事にすごく感謝してますっ!
荒川さん自身はすごくシャイで、少年みたいに純粋な人でした(*^_^*)
そういえば、市川美和子ちゃんに初めて会ったのもあの時で、
当時からモデルとしてカリスマ的存在だった彼女と同じ舞台に立てる事が夢みたいで、
うち上げの席で『サインして下さいっ!』なんて言っちゃったんだよねー!
で、なんて返事が返ってきたかと言うと、
ちょうどお祝い用の日本酒の樽があったんだけど、
「あれ全部飲んだらサインしてあげるよっ(超キュートに)(笑)」
う〜ん、今思い出しても恥ずかしいぃぃ!(>_<)
ミーハーというか(これは未だに)、まったくもってプロ意識がないというか、、、
この一件で、美和子ちゃんに悪い印象は全然もたなくて、私がバカだったなぁとすごく反省しました。
おなじ舞台に立ったら、その仕事に関しては上も下もなくて、一緒にそのショーを成功させる仲間なのに。
新人ちゃんが起こしやすいバカですねー!
『私ファンなんですっ!』まで言った気がする(笑)
そんな思い出に浸っていると隣に座っていた新人ちゃんが
「今日、私初めてのショーなんですよ〜。もうさっきからキンチョーしちゃって。震えがとまらないんですぅ」
と子猫のような目で訴えてきた。
『大丈夫。ここにいるみんながそれを経験して今があるんだから(先輩っぽく余裕な態度で、なおかつ優しげに)』
って私もさっきのリハで、唇の端が震えて止まらなかったっちゅうの!(笑)
そして、PM6:00本番。
「月乃さん、出てください」
の声がかかり、私はゆっくりとステージに出た。
真っ暗な袖から一気に全てのライトが当たる世界に。
『あぁ、この感じだぁ。この気持ちのよさがやめられないんだよねぇ。』
と思う。
私の前には明るい道が開かれてて、その周りに真っ黒でよく見えないけど、
300人あまりの人が一斉にこっちを見ている、という気は伝わってくる。
が、不思議なほど静かで、フラッシュのライトだけがゆっくりと視界に入る。
舞台の袖では、緊張と、失敗は許されないプレッシャーでいっぱいだったのに、もう今は全身が真っ白になった感じ。
普段の生活でも、ここまで心に平穏が訪れる感じは味わえない。
音楽だけが鳴り響く中、私の中はすごく穏やかで、心地よい。
しかし、ステージから戻った瞬間、もう足は走り出している。
次の衣装に着替える事だけを考えて。
『まずあれをはいて、あれを着てから靴をはいて、アクセサリーはあれで、、、』
もう頭の中は次の洋服の着る順番を考えている。
もちろん、着せてくれるフィッターさん(たいがいどこかの専門学校生)はいるが、モデル以上にパニックになっている場合もある。
人間焦ると何するか分からないからね〜。
普通に頭からパンツ履かされそうになる事もあるのよ、ホント(笑)
今回の仕事は着る点数も少なかったし、歩きも単調、着替える時間も十分にあったので、言ってみれば「楽」な仕事に入るかな?
でも、やっぱり久しぶりだったので、イマイチ全身全霊、私の持っている全てを出し切れなかった気がする。
まだステージ上で自分の素の部分が残ってたから。
それが次のショーでの課題です。
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