事務所には、毎年、たくさんの新人ちゃんが入ってきます。
でも、常に事務所の人数は保たれているところが多い。
入ってくる分だけ、抜けていくんですね。
事務所は、よっぽど非人間的な事をやらかさない限り
クビにはしませんから、自分で辞めていくんです。
それは、東京進出だったり、事務所の移籍だったりもするけど
一番多いのは、もうモデルでいる事が続けられなくなる人たち。
精神的に強くないとモデルは続けられません。
それは、狩人と同じで、自分から捕まえに行かないと
ずっと仕事はないし、勝たなければ食べていけないから。
モデルの仕事は、まずオーディションを受けて
合格して初めて仕事になるということを知ってますか?
これ、知らない人多いんです。
オーディションへの交通費は実費。
着ていく服も、靴代も、自分をアピールする作品撮りも
全部実費です。
ようは、オーディションに受からなければ
お金は出て行くばっかりなのです。(おそろすぃ〜(>_<))
また精神的にもかなりのダメージをうけます。
オーディションを受けても受けてもダメな時の気持ちは、もう地獄と言うほかナイっ!
何とか自分を勇気付けても、人間的に全部否定されたように思ってしまうもの。
また新人の頃は、マネージャーからのお小言が
かなり心臓を一突きして、また返ってくるくらい(笑)効くもんです。
まず、悪いところ全部言われますからね〜。
「また太ったんじゃない?」「肌ボロボロじゃないっ!」「何?そのダサい格好は!」
など、数え上げればキリがない(笑)
もちろん、そのコの為を思った愛のムチなんですよーっ!
でも、普通の女の子って、ここまでヒドイ事言われ慣れてないからねぇ。。
『あたしってきっとダメなんだわ!モデルに向いてないんだ、、、』
と、誰もが通る道なんです。
でも、ここで弱い人は消えていきます。
ストレスから逆に過食に走って
激太りするコ、ホルモンのバランスを崩して
精神的にも異常をきたすコなど、何人も見てきました。
これは本当にあった話。
モデルの世界では、電話が鳴るということは
仕事のある証拠なんです。
逆に電話が鳴らないということは、
オーディションのお知らせもないし、仕事も決まらなかったということ。
決まった場合しか、わざわざ電話はかかってきません。
あるモデルのコは、かなり売れっ子の時代を過ぎて
パタッと仕事が入らなくなった時、全然部屋から出てこなくなって
親が心配して駆けつけたところ、一人で電話機を抱えたまま
ずーっと動かなかったそうです。
売れていた後の、スランプもかなりのプレッシャーだし、
そういう波は誰にもあることなので、
そこをどう上手く、楽しく乗り切っていけるかが重要。
つまり、モデルに向いている性格は、
- @明るく楽観的
- A仕事がない時期も楽しく幸せに過ごせる
- B自分の夢の為に努力できる
- C自分をキチンともっている
- D客観的に自分が見れる
- E協調性がある
こんなもんかなぁ?
@Aは先に述べた状況を乗り切るため
Bは隠れてしててもいいんです。
もしかしたら、こっちの人の方が多いかも?
モデルは負けず嫌いの人が多いので(私もこのタイプだ〜)
表向きは『何もしてないわよ〜♪』
なんて言いながら、家でひたすらダンベル振ってたり
りんごばっかり食べてたりします(笑)
反対に言えば努力と思ってないのかも?
Cは他人と比べない事。
事務所に行くとホワイトボードにはその日、
仕事をしているモデルのスケジュールが並んでいます。
負けず嫌いで意地悪なモデルが、自分の最近した仕事の自慢をしてきます。
そういう時、自分は自分のペースがあるから平気と思えるか?
嫉妬ややっかみに負けず、自分の良さを信じられるかが大事です。
Dこれは大事です。
人間、人の悪い所や良い所は見えるのに
自分の事となると分からない人が多い。
それが自己満足のおしゃれや独りよがりのメイクになりかねない。
モデルには自分を売り込む『自己プロデュース能力』が必要です。
自分を客観的に見て、自分の良さを最大限に伸ばし売り込む。
これができる人は仕事がどんどん入ってきます。
自分自身が一番のマネージャーになること。
Eモデルの仕事は個人経営ですが
作り上げていくものは全て誰かとの共同作品です。
それはスチールの場合、カメラマン・メイクさん・スタイリストさん
とモデルの気持ちが一つになる時、一番良い物が出来ます。
モデルはその撮影で、どういう雰囲気の、どういうイメージの女性が
求められているのかを察し、それを体現しなければなりません。
ショーの場合もしかり。
デザイナー・演出家の表現したい女性像を
いかに汲み取り、それをモデルを通して表現する事により
いかに良いショーに出来るか。それがモデルにかかっています。
モデルが自分の目立つ事や、自分が一番良く見える表情やポーズに
こだわっているようでは、絶対いいものはできないのです。
あとは、それらの作品には楽屋の空気が反映されることが多いのです。
カメラマン・ヘアメイクなどの芸術肌の人は個性がキツイので
意見の相違で、険悪な雰囲気になる事もままあります。
(もちろん、みんな良い物にしたくてぶつかるんですけどネ)
そんな時でも、なんとか空気をやわらかくして、明るい雰囲気に
出来るモデルはすばらしい!
一緒に仕事したメンバーは、もう一度彼女と仕事をしたいと思うでしょうね〜。
まっ、これはモデルの世界だけでなく、どの職業にしてもいえる
人間性の問題ですけどね〜。
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